葛飾区歯科医師会主催「第1回 学術講演会」(開催日5月21日)

日 時

令和7年5月21日(水) 19時30分

*午後7時より、オーラルスキャナー実機展示

講 演

演題:「 不可欠になるであろう口腔内スキャナー(IOS)の導入および利用法
    ~磁性アタッチメント利用やインプラント治療含む~」

講師:ITIフェロー、千葉県柏市開業 田中 譲治先生

【略歴】
1986年 日本大学松戸歯学部卒業
1989年 千葉県柏市にて開業
1995年 MACS研究会設立 現在主宰を務める
2008年 日本大学松戸歯学部 臨床教授 現在に至る
2014年 一般社団法人 日本インプラント臨床研究会 施設長 現在に至る

【現在】
日本口腔インプラント学会 理事・指導医・認定医/日本磁気歯科学会 理事/
日本歯科審美学会 理事/日本アンチエイジング歯科学会 理事/
柏歯科医師会 生涯研修 委員/北原学院歯科衛生専門学校 非常勤講師/
ITIフェロー/ITI SC関東2 前支部長/ITI SC千葉北 前Director/
柏・東大スタディー協力医

抄 録

一般産業界のハイテクが歯科に応用され、特にCAD/CAMの進歩は目覚ましく「適合をねらうなら鋳造でなく CAD/CAM」という歯科補綴のパラダイムシフトを引き起こし、保険診療にも浸透するなど CAD/CAMシステムは成熟期となっています。しかし、印象採得については、いまだ印象材によるアナログに頼っているのが現状であったといえるでしょう。このような中、口腔内スキャナー(以下IOS)が進化を遂げて臨床のルーティンワークになろうとしています。実際に、演者はすでに自費診療やインプラント補綴のほぼすべてをIOSにて製作しており、難しいと言われているフルアーチをはじめ、さまざまな臨床に応用しています。そこで、IOSの導入を考えている方への活用ポイント、覚えておきたい撮影のコツ、歯肉縁下撮影テクニックである「エアー法」、増患につながる患者説明などのIOSの利用法を紹介したく思います。
口腔内スキャナーの利点としては、印象材の不快感、嘔吐反射に対応/印象材歪、石膏硬化歪を解消/噛みしめた状態で製作できるため咬合調整がわずかで済む/印象材、石膏、トレーなどの材料コスト削減/インターネット利用で輸送時間短縮、遠方でも可/石膏注入作業の削減および感染リスクの低減/リアルタイムでデータを確認でき、その場で再スキャンも簡便/データを3D上で自由に加工でき、CTとの重ね合わせも容易/などが挙げられます。そして、義歯においても口腔外で旧義歯を全周スキャンする「IOSデンチャーコピー法」による義歯の新製作法、3Dプリンターの利用も加わり、コピーデンチャーへの応用、フェイススキャンの利用によるあたかも患者さんがいるかのような技工、加えて、在宅診療においても高い有用性があります。
2021年9月に保険収載され、2024年4月には点数が大幅に増点された磁性アタッチメントの活用にも触れるなど、先生方の明日からの診療にお役に立てれば幸いです。

開催場所

葛飾区歯科医師会館(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)

対象者

歯科医師

参加費用

葛飾区会員/無料、都歯準会員/無料、他地区会員/2,000円、非会員/10,000円

申込方法

参加をご希望される方は、お問い合わせメール katshika@lily.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。

問合せ先

葛飾区歯科医師会(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)

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