日時 平成27年6月7日(日) 9:30~15:00
会場 恩賜上野動物園
例年恒例の「歯と口の衛生週間いい歯いきいき上野動物園行事」が平成27年6月7日(日)に開催されました。当日は,梅雨入り前の大変穏やかな天気に恵まれたせいか,24,000名余りの来場者がありました。
「かむ能力の測定コーナー」では,2色ガムを30回噛ませて,ガムの混ざり具合によって噛む能力を判定しました。大人でもなかなか思ったとおりには噛めないことを多くの来場者に自覚してもらいました。また,低学年のお子さんでは,なかなかうまく色が混ざらなかったようです。
「お口の中のバイ菌をみてみようのコーナー」では,位相差顕微鏡の画像をモニターに写し,口腔内から採取した微量のデンタルプラーク中の様々な細菌を見てもらいました。桿菌,スピロペータなどの運動性細菌に皆さん驚いていらっしゃると同時に,口腔ケアを実施すると,こうした運動性細菌が減っていきますとの公衆衛生委員会の先生の説明に納得してもらえたようです。
「歯医者さんになって記念撮影」では,小さなお子さんに白衣を着せて,スマートフォンでの写真撮影が大人気でした。
西園ステージでは,午前,午後2回の「サンスターオーラルケアシアター」が開催されました。歌のお姉さんとミッフィーの歌と踊りが始まると,幼い子供達で会場はすぐに満員となり,このコーナーは元気一杯な子供達の歌声とともに大盛況でした。
お口の健康巡回教室は,都歯附属歯科衛生士専門学校の学生達が主役です。彼女達が園内各所で,手作りのパネルを使いながら,お口の健康の大切さを説明し始めると,子供連れの親子さんの輪ができあがっていました。学生達にとっては良い経験が積めたのではないでしょうか。
東京都歯科衛生士会の「歯の健康・ケア相談コーナー」では,あらゆる年齢層の人々が相談に訪れていました。日頃の口腔ケアの問題点を洗い出し,ちょっとしたワンポイントアドバイスが聞けたのではないかと思います。
東京都歯科技工士会のイベントコーナーには,各種の入れ歯と製作過程の展示,大規模災害後の社会福祉活動のパネル展示がありました。また,体験コーナーでは,子供達が,ワックスペンを使いながら人工歯排列に挑戦していました。
上野動物園の動物クイズコーナーでは,動物の頭骨や歯列の標本,餌として与えている野菜や果実を展示し,「だれの歯? だれの骨?」といったクイズを行っていました。動物園職員の熱心な説明に皆さん耳を傾けていたようです。
開園と同時に動物スタンプラリーが実施され,園内に設けられた2カ所のポイントでスタンプを押してもらい,ゴールした参加者には協賛各社から提供していただいた参加賞を差し上げました。なお,参加者は3,800組余りでした。
今年も本会役員,公衆衛生委員会委員,事務局職員をはじめ関係団体,総勢約200名余りがこの上野動物園行事に取り組んでまいりました。来園者には,大いに口腔ケアの大事さが伝わったものと確信しております。当日,ご協力いただいた関係者各位に感謝を申し上げます。
母子保健医療常任委員会副委員長
山本秀樹
☆イベント参加者数☆
【東京都歯科医師会】
動物スタンプラリー 約3,800組
かむ能力の測定と歯科相談 約600名
お口のバイ菌をみてみよう 約200組
歯医者さんになってみよう 約400組
【東京都歯科衛生士会】
歯の健康・ケア相談コーナー 約550名
【東京都歯科技工士会】
入れ歯の作り方コーナー 約350名
【恩賜上野動物園】
動物クイズコーナー「だれの歯? だれの骨?」 約500名