日 時
令和7年3月12日(水) 19時30分
講 演
演題:JDATの活動と警察歯科医活動について
講師:神奈川歯科大学社会歯科学系 法医学講座 歯科法医学分野 教授 山田良宏 先生
【略歴】
1987年 神奈川歯科大学 卒業 歯科医師免許(歯科医籍登録番号第103762 )
1995年 東京大学大学院医学系博士課程修了 博士(医学)(1018号)
1995年 神奈川歯科大学講師(法医学)
2005年 同上 教授 大学院教授(法医歯科学)
現在 同上 教授(歯学部 法医学講座 歯科法医学分野)
抄 録
令和6年1月1日発生の能登半島地震では歯科医師は、JDAT(Japan Dental Alliance Team)の一員として歯科医療支援、あるいは警察歯科医として身元確認作業を行った。JDATの大規模災害での本格的な活動は今回がはじめてであり、身元特定に特化した警察歯科医活動との連携について考察した。なお、被災地における歯科医師等の活動については、日本歯科医師会および石川県歯科医師会のホームページ、さらに日本法歯科医学会で集めた現地情報を参考にした。
JDATは平成27年4月設置の災害歯科保健医療連絡協議会(事務局 日本歯科医師会)が発災時に災害救助法を活用する場面で事務局が厚労省から要請を受けて派遣する民間チームである。被災地での活動は、発災後おおむね72時間以降(超急性期以降)に緊急災害歯科医療や避難所等における口腔衛生を中心とした公衆衛生活動を支援することを通じ、被災者の健康を守り地域歯科医療の復旧を支援すること等を目的とし、一方で身元不明死体の歯科所見による身元特定は行わないとされている。
従来、災害時の歯科医師の役割は1.身元確認、2.歯科医療、3.歯科保健とされ、被災地の状況は天候等で容易に変化することが考えられ必要とされる活動も変化する。その場で活動する歯科医師は、厚労省のJDATの一般歯科医としての歯科医療支援と、警察庁の警察歯科医の身元確認作業を両立できるような省庁の垣根を越えての連携が必要だと思われる。
開催場所
葛飾区歯科医師会館(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)
対象者
歯科医師
参加費用
葛飾区会員/無料、都歯準会員/無料、他地区会員/2,000円、非会員/10,000円
申込方法
参加をご希望される方は、お問い合わせメール katshika@lily.ocn.ne.jp 宛にお申込みください。
問合せ先
葛飾区歯科医師会(葛飾区青戸7-1-20 電話:03-3602-0648 FAX:03-3690-4700)
「葛飾区歯科医師会主催「警察歯科講演会」開催案内」を別ウインドウで開く